ハワイミミズ
Nitocris gracilis Kinberg, 1866: 102; Beddard, 1891: 270; Michaelsen, 1899c: 437.
Megascolex gracilis Vaillant, 1889: 86.
Perichaeta gracilis Beddard, 1891: 275, 276.
Amyntas gracilis Beddard, 1900: 651.
Amynthas gracilis Sims & Easton, 1972: 235; Easton, 1981: 50, 1982: 728; Nakamura, 1990: 102; Talavera, 1990: 160; Shih et al., 1999: 438; Blakemore, 2003: 19, 2008d: 62, 2010b: 203; 2012b: 18; Paliwal & Julka, 2004: 1975; James, 2004c: 8; Zicsi, 2004: 123; James et al., 2005: 1024; Shen & Yeo, 2005: 21; Brown & James, 2006: 147; Sautter et al., 2006: 298; Mischis & Herrera, 2006: 287; Dhiman & Battish, 2006: 2136; Huang et al., 2006: 12; Tsai et al., 2009: 39; Cunha et al., 2011: 27; Nxele, 2012: 552; Fragoso & Rojas, 2014: 203.
Amynthas gracilis gracilis Blakemore, 2013: 26; Blakemore et al., 2015: 4.
Perichaeta hawayana Rosa, 1891: 397, 1892a: 1; Beddard, 1895: 420, 1896: 201; Michaelsen, 1899c: 222, 224.
Amyntas hawayanus Beddard, 1900: 645.
Pheretima hawayana Michaelsen, 1900: 271, 1928: 40, 1931a: 3; Ude, 1905: 457; Cognetti, 1905a: 33; Stephenson, 1912: 276, 1914a: 343, 1917: 385; 1920: 222, 1921: 760, 1922b: 433, 1923: 300, 1924b: 339, 1925b: 59, 1926: 256, 1932: 45; Smith, 1915: 557; Chen, 1935a: 33, 1946: 135; Gates, 1937a: 202, 1937c: 320, 1937e: 354, 1942: 91, 1963: 13, 1965e: 1, 1967c: 166, 1969: 2, 1976c: 2, 1982: 47; 大淵・山口, 1947: 1368; Ohfuchi, 1956: 165; 上平, 1973a: 57; Qiu & Wen, 1987: 55; Ishizuka, 1999a: 59; Sawar et al., 2006: 4; Ghafoor et al., 2008: 682.
Pheretima hawayana typica Stephenson, 1916: 334; Gates, 1931: 382, 1932a: 433; Chen, 1931: 142, 1933: 238; Ude, 1932: 155; 小林, 1938e: 778, 1940a: 120, 1940c: 274, 1940d: 390.
Pheretima hawayana ? Michaelsen, 1927: 84.
Amynthas hawayanus Sims & Easton, 1972: 235; Sims, 1978: 671; Reynolds, 1978a: 121, 2009b: 60, 2010c: 145, 2011a: 271, 2015a: 118, 2015v: 119; Mischis, 1997: 236; Mischis & Righi, 1999: 64.
Amynthas hawayanus hawayanus Huang et al., 2006: 12.
Perichaeta bermudensis Beddard, 1892: 160.
Amynthas bermudensis Sims & Easton, 1972: 235.
Perichaeta barbadensis Beddard, 1892: 167.
Pheretima hawayana barbadensis Ude, 1932: 155.
Amynthas barbadensis Sims & Easton, 1972: 236.
Perichaeta kamakurensis Goto & Hatai, 1898: 68.
Pheretima kamakurensis Michaelsen, 1900: 315.
Amynthas kamakurensis Sims & Easton, 1972: 236.
Pheretima sp. 高橋, 1932: 343.
Pheretima papulosa var. sauteria [sic] [non Michaelsen, 1922] Ohfuchi, 1956: 164.
Pheretima autumnalis
Amynthas autamunalis [sic] 上平, 2020b: 12.
Amynthas gracilis insularum Blakemore, 2013: 28.
[non Amynthas gracilis]
Perichaeta (Pleurochaeta?) gracilis Bourne, 1886: 666.
Pheretima hawayana Cognetti, 1906c: 785.
タイプ標本
タイプ産地:リオデジャネイロ植物園(ブラジル)
タイプ標本所在地:スウェーデン自然史博物館(NHRS)NHRS-1944
形態
<外部形態>
全長 42-200 mm (42-66 [原記載]、56-200 [Gates, 1965e]、60-150 [Reynolds, 1978a], 60-160 [James, 2004c]、61-170 で 80-110 が最も多い [高橋, 1932]、63-115 [Talavera, 1990]、80-160 [安座間, 2015]、100 [Rosa, 1891; Beddard, 1895]、70-100 [Ohfuchi, 1956]、100-145 で平均 120 [Chen, 1931]、100-150 [Michaelsen, 1900d]、120-127 [Shen & Yeo, 2005]、140-150 [Ude, 1905])、体幅 2.5-6 mm (2.5-3.5 [Ohfuchi, 1956]、3-4 [Ude, 1905]、3-6 [Gates, 1965e; Reynolds, 1978a], 3.5-5 [高橋, 1932; 安座間, 2015]、3.5-6 で平均 5 [Chen, 1931]、4 [Rosa, 1891; Beddard, 1895; Michaelsen, 1900d]、4.0-4.6 [Shen & Yeo, 2005])、体節数 52-110 (89-91 [原記載], 52-110 で 86-95 が最多 [高橋, 1932]、66-92 [Chen, 1931]、70-96 [安座間, 2015]、70-100 [Reynolds, 1978a], 70-101 で 91-98 が 3/4 を占める [Gates, 1965e]、75-95 [Ohfuchi, 1956]、78-93 [Talavera, 1990]、86-92 [Ude, 1905]、88-95 [Rosa, 1891; Beddard, 1895]、88-97 [Michaelsen, 1900d]、92-94 [Shen & Yeo, 2005])。体重 1.08-1.15 g (Shen & Yeo, 2005)。第一背孔は第 10/11 体節間溝 (Michaelsen, 1900d; Chen, 1931; 高橋, 1932; Gates, 1965e; Reynolds, 1978a) または第 10/11、11/12 体節間溝 (Ude, 1905; Shen & Yeo, 2005) 、第 11/12 体節間溝 (Ohfuchi, 1956) に開口するが、約 1 % の個体は第 9/10 体節間溝に開口していた (高橋, 1932)。なお、Gates (1965e) は90%以上の個体が第 10/11 体節間溝に第一背孔があったものの、第 9/10 体節間溝、第 11/12/13 体節間溝のいずれかに開口するものが 7 % 程度いたことを報告している。
剛毛は第 7 体節で 25-42 本 (25-42 で平均 34 (高橋, 1932)、30-39 [Shen & Yeo, 2005]、32 [Ohfuchi, 1956]、40 [Michaelsen, 1900d])、第 20 体節で 42-60 本 (42 [Ohfuchi, 1956]、46-57 で平均 52 [高橋, 1932]、50-56 [Gates, 1932a]、53 [Gates, 1965e]、54-60 [Shen & Yeo, 2005])。なお、第 16 体節の剛毛はほぼ全ての個体で存在し、3-30 (平均 12.2) 本と報告されている (Gates, 1965e)。
体色は灰褐色で、紫色の金属光沢がある (Rosa, 1891; Ude, 1905)、または暗褐色 (安座間, 2015)。1 個体のみ、アルビノの可能性がある個体が報告されており、第 17-28 体節まで徐々に無色になり、第 29 体節以降は全くの無色であった (Gates, 1965e)。腹面は灰白色、環帯は淡褐色 (安座間, 2015)。
環帯は第 14 1/2-16 1/2 体節 (Michaelsen, 1900d)、第 14- 1/2 16、3/4 14- 3/4 16、2/3 14-2/3 16 体節 (Ude, 1905)、第 14 3/4-16 1/2 体節 (Ohfuchi, 1956) を占め、剛毛や体節間溝を欠く。第 15/16 体節に達しないことがしばしばある (Gates, 1965e)。雌性孔は第 14 体節の腹側中央に 1 個開口する。雌性孔が第 14 体節腹側中央に 2 個開口していた異常個体も報告されている (Gates, 1965e)。雄性孔は第 18 体節にあり、円形平板状で 4-5 個 (Shen & Yeo, 2005)、5 個 (Chen, 1931) ほどの円盤上に開口する。雄性孔間距離は体周の 1/2 (Chen, 1931)、または 2/7 (Michaelsen, 1900d)、 0.31-0.34 U (Shen & Yeo, 2005)、1/4 (Ude, 1905)。雄性孔間剛毛は 6-21 本 (6-20 で平均 14 [高橋, 1932]、10-15 [Gates, 1932a]、10-18 で平均 12 [Chen, 1931]、11-21 で平均 15.5 [Gates, 1965e]、14-16 [Ude, 1905; Shen & Yeo, 2005]、14-17 [Ohfuchi, 1956])。雄性孔より腹側で剛毛線より後方に性徴がある。性徴の個数は片側 0-11 個 (0-11 で両側最大 21 [Gates, 1965e]、1-2 [Shen & Yeo, 2005]、1-4 [Ude, 1905]、1-5 [Chen, 1931]、1-7 [高橋, 1932; 安座間, 2015]、2 で両側で最大 10 [Ohfuchi, 1956]、2-7 [Michaelsen, 1899b, 1900d]、3-7 [Talavera, 19990]、4-5 [Beddard, 1892])の小さな性徴があり、2-3 個 (Chen, 1931)、片側 1-3 個 (高橋, 1932) の場合が多く、合計 6 個以下のものが 67.1 % を占めた (Gates, 1965e)。性徴は、雄性孔近くではなく腹側中央にある場合もある (Chen, 1931)。これらの性徴を欠く個体は中国では 40 個体中 2 個体のみであったが (Chen, 1931)、台湾では 1,130 個体中 110 個体のみ (約 10%) であった (高橋, 1932)。なお、雄性孔が第 17 体節に出現した異常個体のみ、第 17 体節にも性徴が出現した (高橋, 1932)。また、600個体以上の検討を行ったGates (1965e) も、1 個体のみ第 17 体節に性徴が出現したことを報告している。性徴の直径は 0.25-0.4 mm (Shen & Yeo, 2005)。受精囊孔は 3 対で、第 5/6/7/8 体節間溝にある。受精囊孔間距離は体周の 1/3 (Chen, 1931; Gates, 1965e)。受精囊孔は外部からは見づらい (Chen, 1931)。受精囊孔域にも性徴があり、第 5-10 体節 (5-8 [Gates, 1965e]、6-9 [Reynolds, 1978a; James, 2004c]、6-10 [Easton, 1982]、7 [Ohfuchi, 1956; Shen & Yeo, 2005]、7-8 [Ude, 1905]、7-9 [Chen, 1931; 高橋, 1932]) の剛毛線より後方の受精囊孔から離れた腹側にある (Chen, 1931; 高橋, 1932; Shen & Yeo, 2005)。性徴の直径は 0.3 mm (Ohfuchi, 1956)。第 7 体節に性徴が存在する確率が高く (Chen, 1931; 高橋, 1932; Gates, 1965e)、第 7 体節のみ性徴を持つものが 84.1 % を占め、第 7 体節に性徴を持たないものは 10 % 未満 (Gates, 1965e)。Easton (1982) は第 6-10 体節に性徴が存在するように図示しているが、詳細は不明。Easton (1982) 以外では第 10 体節にも性徴を持つような変異は報告されておらず、今後の検証が必要である。Ude (1905) は性徴の位置を受精囊孔と同一ラインとした。なお、腹面中央に 1 個だけ存在する場合もあった (Chen, 1931; 高橋, 1932; Shen & Yeo, 2005)。高橋 (1932) は受精囊孔とほぼ同一ライン上にあるように図示している。ただし、受精囊孔域の性徴はしばしば欠如し、台湾では受精囊孔域の性徴出現率は約 2 % (高橋, 1932)。Gates (1965e) は受精囊孔域の性徴出現率は約 95.6 % と報告したが、雄性孔域の性徴分布に用いた 651 個体に対して受精囊孔域ではわずかに 226 個体であり、受精囊孔域に性徴があるもののみで検討した可能性があり、この数字は信頼できない (Gates, 1965e)。性徴の直径は 0.25 mm (Shen & Yeo, 2005)。なお、性徴をかなり拡大すると、8-12 個の灰色っぽい半透明な斑が認められる (Gates, 1965e)。
片側の雄性孔が第 17 体節に出現した個体が 2 個体報告されている (高橋, 1932)。また、第 4/5 体節もしくは第 8/9 体節の片側もしくは両側に追加の受精囊孔を持つ 18 個体(651 個体中)が報告されている (Gates, 1965e)。なお、様々なタイプの形態異常が Gates (1965e) で報告されている。
<内部形態>
隔膜は第 5/6/7/8、10/11/12 体節間(Rosa, 1891; Michaelsen, 1900d)、もしくは第 10/11/12/13/14 体節間(Gates, 1965e) は厚く、第 8/9/10 は欠く (Rosa, 1891; Ohfuchi, 1956; Gates, 1965e; Shen & Yeo, 2005)。なお、Ohfuchi (1956) は第 5/6/7 体節間ではずっと厚く、第 7/8、10/11/12 体節間では厚く、第 12/13 体節間ではやや厚いとしている。
砂嚢は第 9-10 体節にある。腸管は第 15 体節から開始する。腸盲嚢は鋸歯型で小さく、第 27 体節に開口し、第 25 体節まで (Ohfuchi, 1956)、第 25 もしくは第 26 体節まで伸びる (Chen, 1931; Gates, 1932a; Shen & Yeo, 2005)。腸盲嚢の腹側のみ (Ude, 1905; Chen, 1931; Gates, 1932a)、もしくは両側 (Gates, 1932a; Ohfuchi, 1956) に小突起があり、腹側は 9-10 個、背側は 7-9 個 (Ohfuchi, 1956)。
受精囊は第 6-8 体節にあり、主嚢の嚢状部は長さ 1.5-2.5 mm (1.5 [Ohfuchi, 1956]、2.5 [Chen, 1931])、太さ 2 mm で、先端が丸い。主嚢の導管は細長く、嚢状部よりも長く (Chen, 1931; Ohfuchi, 1956)、長さ 1.8-2 mm (Ohfuchi, 1956)。副嚢は主嚢よりも短く、半分ほどの長さ。副嚢の嚢状部の長さは全体の 2/3 ほど。ただし、Ohfuchi (1956) は副嚢の導管は長さ 2 mm としている。なお、Talavera (1990) は副嚢を欠くとしている。生殖腺の形態は、雄性孔域のものと同一。精巣は第 10-11 体節にある。貯精嚢はとても大きく、第 11-12 体節にあり、後方の 1 対は第 13 体節まで膨張する。摂護腺は第 18 体節にあり、第 15-24 体節 (15-21 で稀に 22 まで [Talavera, 1990]、16-21 [Shen & Yeo, 2005]、16、17-21、22 [Ude, 1905]、16-24 [Gates, 1965e]、17-19 [Chen, 1931]、17-21 [Beddard, 1896]、17-23 [Rosa, 1891])。導管は太く、大きく湾曲するか (Chen, 1931; Gates, 1965e)、直線的 (Ohfuchi, 1956)。導管の長さは 3-6 mm (Gates, 1965e)。生殖腺は瓶状単生殖腺で、長い導管で体外の性徴につながっている (Chen, 1931; 高橋, 1932)。生殖腺の形は不規則であるが大きく、最大直径 1.5 mm、導管は長さ 2 mm。ただし、性徴が存在していたも、生殖腺が存在しない場合や、その逆もしばしば観察される (Gates, 1965e)。
1,000 個体以上を観察しても、生殖器が退化した個体が殆ど見つからない (Gates, 1965e)。
Amynthas gracilis の性徴の分布パターン (Easton, 1982 p. 727 fig 4 b より)
Amynthas gracilis の性徴の分布パターン (高橋, 1932 p. 350 fig
7 より)
大きな黒点は実際に出現した性徴型、小さな点は予測されるが出現しなかった生殖型
Amynthas gracilis の性徴の分布パターン (高橋, 1932 p. 349 fig 6 より)
分布
国内では、小笠原諸島と九州以南に分布する。本州でも滋賀県(Blakemore, 2010b)や静岡県(安藤ら, 2008)、神奈川県〜埼玉県で記録されている(Ishizuka, 1999c; 石塚, 2001; 上平, 2020b)。
Easton (1981) は本種の分布を北海道から沖縄までとしたが、これはヨコハラトガリミミズを本種のシノニムとしたためだと考えられる。
なお、鎌倉で採集された標本をもとに Goto & Hatai (1898) がPerichaeta kamakurensis として記載した種は本種のシノニムとされているが (Easton, 1981; Blakemore, 2003, 2012)、備考で述べるように形態学的な再検討が必要であろう。
海外ではマデイラ諸島 (Gates, 1982)、トルコ (Misirlioğlu, 2012)、パキスタン (Stephenson, 1914a; Gates, 1965e; Ghafoor et al., 2008)、インド (Stehenson, 1916, 1920, 1921, 1922b, 1923, 1924b, 1925b, 1926; Gates, 1937a, 1965e, 1969, 1982; Paliwal & Julka, 2004; Dhiman & Battish, 2006; Vabeiryureilai et al., 2020)、スリランカ (Stephenson, 1923; Gates, 1937a)、ネパール (Stephenson, 1917)、ミャンマー (Gates, 1932a; Reynolds, 2009b)、中国 (Michaelsen, 1899b, 1927c, 1931a; Stephenson, 1912; Ude, 1932; Chen, 1933, 1935a, 1936, 1946; Gates, 1937a; Qiu & Wen, 1987; Sawar et al., 2006; Huang et al., 2006)、台湾 (高橋, 1932; 小林, 1938e, 1940a: 120, 1940c: 274, 1940d: 390; Shih et al., 1999; James et al., 2005; Huang et al., 2006; Tsai et al., 2009)、韓国 (Blakemore, 2013; Blakemore et al., 2015)、マレーシア (Stephenson, 1932)、シンガポール (Stephenson, 1932; Gates, 1965e, 1982; Shen & Yeo, 2005)、インドネシア (Michaelsen, 1928c)、オーストラリア (Easton, 1982)、ソシエテ諸島 (Gates, 1982)、フィジー (Ude, 1905, 1932; Gates, 1937c)、サモア (Ude, 1905; James, 2004c)、ハワイ (Rosa, 1891, 1892a; Beddard, 1896; Michaelsen, 1899b; Ude, 1905; Gates, 1965e; Nakamura, 1990; Reynolds, 2015v)、アメリカ合衆国 (Smith, 1915; Gates, 1937e, 1942, 1963, 1965e, 1967c, 1982; Reynolds, 1978a, 2010c, 2011a, 2015a)、バーミューダ諸島 (Beddard, 1892; Michaelsen, 1899b; Gates, 1965e)、メキシコ (Gates, 1965e; Fragoso & Rojas, 2014)、グアテマラ (Gates, 1965e)、バハマ (Gates, 1965e)、バルバドス (Cognetti, 1905a)、ブラジル (Kinberg, 1866; Beddard, 1891; Michaelsen, 1899b, Cognetti, 1905a; Gates, 1937c, 1965e; Brown & James, 2006; Sautter et al., 2006)、チリ (Cognetti, 1905a; Zicsi, 2004)、アルゼンチン (Gates, 1965e; Mischis, 1997; Mischis & Righi, 1999; Mischis & Herrera, 2006)、アセンション島 (Gates, 1969)、セントヘレナ島 (Gates, 1965e)、アゾレス諸島 (Cunha et al., 2011)、マデイラ諸島 (Gates, 1965e)、カナリー諸島 (Talavera, 1990)、南アフリカ (Gates, 1965e; Sims, 1978; Nxele, 2012) に分布する。インドでは北緯25度以北に分布する (Gates, 1937a)。
ポルトガル、メキシコ、エル・サルバドル、グアテマラ、ベネズエラ、ブラジルから輸入された植物の土壌から、本種が発見された例が報告されている (Gates, 1982)。
なお、アメリカ合衆国北東部では温室内のみ (Reynolds, 2010c)、南東部では野外にも生息する (Reynolds, 2011a)。
原産地は中国だと考えられる (Gates, 1972; Reynolds, 1978a)。
図. これまでに出版された文献に基づく、ハワイミミズの分布確認地点
生息環境
平地の畑地や草地、庭から低地林に広く生息する (安座間, 2015)。
ミャンマーでは標高 600〜900 mに、インドでは標高 900〜1500 mに生息し、低地には出現しない (Gates, 1937a)。カナリー諸島ではバナナの木立を好む (Talavera, 1990)。
アメリカ合衆国では温室内にも生息する (Gates, 1963; Reynolds, 1978a, 2010c)。
生態
パキスタンで月別に採集された記録から、現存量は4月から10月にかけて大きく、最大は8月、冬季はごく少なかった (Ghafoor et al., 2008)。個体重の変化は明らかにされていないために生活史の推定は難しいものの、活動性を表すと考えられる。
1,000個体以上の観察でも生殖器の退化個体が見つかっていないことから、単為生殖ではなく有性生殖によって増えていると考えられる (Gates, 1965e)。
備考
大淵・山口 (1947) は hawayana の和名をハワイミミズとした。
かつて、種小名は hawayana が用いられていたが、Easton (1982) により本種のシノニムとされたが (syn. nov.と記述)、前年に出版された Easton (1981) で既に本種のシノニムとされている。ただし、gracilis のタイプ標本は形態学的に疑問が多々提唱されている。Michaelsen (1899d) は標本が未成熟であることを指摘し、Michaelsen (1900d) は species incertae sedis とした。Sims & Easton (1972) は本種のタイプ標本について「The precise identity of the type-species cannot be established as the specimens forming the unique type series are immature.」と記している (Sims & Easton, 1972 p. 214)。さらに、Michaelsen (1899c) は「Diese art beruht lediglich auf unreifen und infolgedessen nicht näher zu bestimmenden Amyntas-stücken」とし、これらの標本が幼体もしくは亜成体であり正確な同定ができないことが指摘されている。このため、上記の Easton (1981, 1982) の分類学的措置は疑問である。しかし、その後の研究者は hawayana を gracilis のシノニムとして gracilis を用いることが一般的 (Talavera, 1990; Shih et al., 1999; James, 2004; Huang et al., 2006; Tsai et al., 2009; Nxele, 2012)。
一方で、Reynolds (2009b) は、hawayana の種小名が100年以上使用されているため、混乱を避けるために種小名に hawayana を使用すべきとしている。ただし、動物命名法国際審議会に強権発動の提案がなされた形跡は見当たらない。
Beddard (1896) は、ハワイの個体の検討の結果、香港で採集されたものと識別することはできないことを示した。さらに、もしこれらが同種であれば、bermudensis は本種のシノニムであるとした。なお、しばしばモリスミミズを hawayana のシノニムとしており、BeddardやStephensonの記録は注意する必要がある。
Goto & Hatai (1898)により記載された kamakurensis や parvula、decimpapillata は Easton (1981) や Blakemore (2012b) によって疑問符付きで、Blakemore (2003, 2008d) によって括弧と疑問符付きで本種のシノニムとされている。ただし、疑問符や括弧をつけた根拠や、ハワイミミズとの特徴の相違点に関する見解は明示されていない。kamakurensis は、第 6-8 体節と第 17-18 体節の剛毛線より後ろ側に 1 対ずつ性徴がある。Gates (1965e) は、600個体以上検討した中で第 17 体節に性徴が出現したのはわずか 1 個体であったことを報告しており、わずかの可能性ではあるがこの変異に相当する。原記載の図から、性徴が雄性孔から離れてずっと内側に描かれている点で、独立種である可能性がある。今後、同様の個体を基産地である東京・鎌倉で採集して、形態学的・分子系統学的な検討が必要である。なお、Beddard (1900) はイイジマミミズのシノニムとし、日本の研究者の多くはセナグロミミズのシノニムとしたが (Adachi, 1955; 上平, 1973a; Ishizuka, 1999a)、受精囊が 4 対あることからこれらの種のシノニムとすることはふさわしくないと考えられる (南谷, 私見)。
parvula や decimpapillata は、前者では雄性孔を欠くこと、後者では本種とは性徴の分布が一致しないことから、本種のシノニムではなく独立種とすべきであろう (南谷, 私見)。具体的には、それぞれの項目を参照のこと。
かつて記載された pallidus (Michaelsen, 1892) や barbadensis (Beddard, 1892) は、本種とモリスミミズが混在した標本セットに基づいており、その一部は本種のシノニムであることが指摘されている (Shen & Yeo, 2005)。
Ohfuchi (1956) は西表島や石垣島から papulosa var. sauteria [sic] を報告したが、性徴の分布などは Michaelsen (1922) によって命名された var. sauteri とは大きく異なり、後者は第 17-19 体節に多数の性徴があるとされるが、前者は雄性孔に隣接して剛毛線より後ろ側に 1 個の性徴しか報告されていない。ほとんどの特徴は本種と一致するため、本種のシノニムであろう (南谷, 私見)。なお、第一背孔が第 11/12 体節間溝であったことは、本種の変異の範疇に収まるものの、若干気になる部分である。この種を本種のシノニムとした場合、スマトラミミズの日本国内における確実な記録は見当たらなくなる。
Blakemore (2013)は、①背孔が11/12ではなく10/11から始まること、②受精囊の形状が若干異なること(論文中の図では理解不能)、③雄性孔間の性徴の分布が異なること、④腸盲嚢の腹側だけでなく両側が鋸歯状であるため、「半羽状」に見えることが異なるとして、亜種 insularum を記載した。gracilis のタイプ標本がどのような形態であったのかは明示されておらず、これらの差がタイプ標本との差なのか、これまでに gracilis として報告されたものとの違いなのかは不明である。また、これまでに10を超えるシノニムの存在が報告されているものの、これらとの比較も明示されていない。性徴の分布は、基亜種 gracilis が雄性孔に近いところの剛毛線より後ろ側に1対の性徴を持つのに対し、亜種 insularum は剛毛線より後ろに3つの性徴を持つとしている。しかし、この性徴による形態の識別は個体変異が示されていない(わずか 1 個体のみで亜種 insularum が記載されている)。亜種は、地理的種内変異であるため、この 2 亜種の地理分布の違いを示す必要がある。しかし、本種のように亜熱帯地域に広く分布する外来種では、かなり慎重に検討する必要があろう。
これらの命名規約上の問題と、亜種の定義とその地理分布の認識、形態の種内変異の認識など様々な課題があるため、亜種としての有効性は疑問である (南谷, 私見)。
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