ヒョウタンミミズ

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ヒョウタンミミズ Amynthas cucurbitae Azama & Ishizuka, 2018

Amynthas cucurbitae Azama & Ishizuka, 2018

タイプ標本

基産地:西銘岳付近(沖縄県)(26°48′12′′N, 128°16′22′′E, 340 m a.s.l.)

タイプ標本所在地:ホロタイプ 琉球大学資料館(風樹館)(RUMF-ZO-00021)

         パラタイプ 琉球大学資料館(風樹館)(RUMF-ZO-00022〜26)          

形態

<外部形態>

 全長 53–74 mm、体幅 第13体節で 2.6–3.1 mm。体節数 79–102。

 体色は、背面は紫褐色で、腹面は明黄灰色、環帯は暗褐色。

 剛毛は、第 7 体節で 24–28 本、第 20 体節で 28–34 本。

 受精囊孔は 4 対で、第 5/6/7/8/9 体節間溝で、受精囊孔間距離は体周の約1/4。受精嚢孔に接して粒状の外部表徴を持つ。第一背孔は第 12/13 体節間溝。環帯は第 14–16 体節。雌性孔は第 14 体節の腹面中央に一つ。雄性孔は第 18 体節に1対あり、突出型。雄性孔間距離は、体周の約 1/4。雄性孔の周りに、ひょうたん型の有色彩紋があり、第17体節の剛毛線より後ろから第19体節の剛毛線より前まで広がる。雄性孔間の腹面は強く陥没する。雄性孔間剛毛は 3–4 本。

 

<内部形態>

 隔膜は第 8/9/10 体節間で欠き、第 5/6/7/8 体節間と第 10/11 体節間で厚い。

 受精囊は第 6–9 体節に 4 対で、主嚢はシャベル型で、短い導管を持つ。副嚢の嚢状部はソーセージ型で、導管を持つ。生殖腺を欠く。貯精嚢は小さく、第 11–12 体節まで広がる。摂護腺は第18体節にあり、第 16–21 体節まで広がり、捻れた導管を持つ。

 は第 15 体節から始まる。腸盲嚢は単純型で、第 27 体節から 2–3 体節、前方に伸びる。

 

 

 

分布

 沖縄本島の西銘岳付近に分布する (Azama & Ishizuka, 2018)

種名の由来

 種小名の cucurbitae は、ラテン語でヒョウタンの意。雄性孔に接してひょうたん型の外部表徴を持つことから命名された。

シノニムリスト(全リスト)

Amynthas cucurbitae Azama & Ishizuka, 2018: 29 ヒョウタンミミズ (新称). [形態記載] (Nov 30, 2018)

引用文献

Azama, Y., Ishizuka, K., 2018. Three new earthworm species of the genus Amynthas (family Megascolecidae) from northern mountainous part of Okinawa-jima Island, Japan. Edaphologia 103: 25-32. (Nov. 30, 2018)