ホソサクラミミズ

 ツリミミズ科シマミミズ属サクラミミズ Eisenia japonica (Michaelsen, 1892)

ホソサクラミミズ Eisenia japonica minuta (Oishi, 1934b)

タイプ標本

基産地:盛岡市周辺(岩手県)、浅虫付近(青森県)

タイプ標本所在地:不明

形態

<外部形態>

 体長 42-55 mm (原記載) または 24-40 mm (Kobayashi, 1941b)、体幅 1.75-2.0 mm (原記載) または 2-2.8 mm (Kobayashi, 1941b)、体節数約 110 (原記載) または 85-110 (Kobayashi, 1941b)。

 体色は一様に灰白色。

 第 25-26 体節の a、b 剛毛は卵型の斑の上に出現する。

 生殖突起はやや非常に丸みを帯び (原記載)、基亜種 japonica に比べて境界はあまり目立たない (Kobayashi, 1941b)。

 

<内部形態>

ホソサクラミミズの形態

Allolobophora j. minuta (=Eisenia j. minuta) の 性的乳頭の形態 (Kobayashi, 1941b p. 153, fig. 2 より)


分布

 大石 (1934b) は本亜種の分布域として盛岡市(岩手県)、浅虫付近(青森県)を挙げている。

 国外では、朝鮮半島に分布する (Kobayashi, 1941b)。

シノニムリスト

Allolobophora japonica f. minuta 大石, 1934b: 134. [形態記載]

Allolobophora japonica f. minuta Kobayashi, 1941b: 153. [形態記載]

引用文献

Kobayashi, S., 1941b. Earthworms of Korea. II. The Science Reports of the Tohoku Imperial University, 4th series (Biology) 16(2): 147-156.

大石實, 1934b. Allolobophora japonica Michaelsen (サクラミミズ)の3 formaに就て. 動物学雑誌 46(3): 133-134.